ブログ初心者なので苦戦しています。でも頑張ります。
友人に「モナリザさんは子ども向けではない」と一刀両断されて、なるほどと思ったので、子どもを主人公に描いてみましたが、2017年 一次審査も通過せず速攻返却されてきました。むなしい。それでも私にとっては可愛い子どもたちですので、どうぞ読んでください。「初めてのミツあつめ」
ぼくたち1年生は、今日初めてのミツあつめに行ってきます。ちょっとドキドキしています。
先生と一緒に、レンゲ畑まで飛んできました。「みんな、練習したことをよく思い出して頑張りましょうね。帰りは、あの一本杉を目指して飛んでくるのよ。」「はーい」
ぼくは自分に言いました。「勇気を出すんだ、何度も練習したんだから大丈夫。」
こんにちは。ぼくは1年生の みつおです。今日は初めてのミツあつめにきました。よろしくお願いします。
いらしゃい みつお君。私は レン子と言います。よろしくね。
レン子さんは、花粉をポンポンと、ぼくの方へ転がしました。
そうです、お花からミツをもらうためには、まず花粉を配らなければなりません。それからやっとミツをもらえるのです。
あのお花にしよう。「花粉です。」と言って差し出すと「ありがとう」と言って受けとってくれました。花粉を3つ配りました。さあ、レン子さんにミツをもらいに行こう。
振り返った みつお。あたり一面はレンゲ畑。レン子さんはどこ?しまった!目印つけるの忘れたんだ。
どうしよう どうしよう。心臓がドッキンドッキン音を立てました。落ち着け みつお。
道に迷った時には…そうだ、誰かに聞いてみよう。
みつおは、勇気をふりしぼって言いました。「すみません、ぼくは1年生の みつおです。レン子さんを知りませんか?」「レン子さんは、あっちだよ。」「レン子さんは、そっちだよ。」
やっと レン子さんを見つけました。「花粉を全部、配ってくれたのね、ありがとう。
さあ、ミツを持って おかえりなさい。」
レン子さんは、ミツをピューっと出してくれました。「ありがとう、レン子さん。」
みつおは一本杉を目指して、一生懸命 飛びました。長ぐつが少し重いけれど、やっと帰れます。
教室の前で、先生が待っていてくれました。先生の顔を見たとたん、こらえていた涙があふれ出して「先生、ぼく 失敗して、ぼく…」「大丈夫よ、みつお君。ちゃんとミツをもらえたじゃない。よく頑張ったわね。
みんな何度も失敗して、だんだん上手になるのよ。だから、どんな失敗をしたのか、みんなにも話してくれますか?」先生は、優しく言いました。