ボビーズ日記

絵本作家になりたい2人組ボビーズの落選日記

最終選考まで残ったよ。

今回は、去年のMOE絵本グランプリで最終選考まで残った作品です。いい線まで行きましたが、落選には変わりないですね。

ボビーとメグが ふたりとも白だと、分かりにくいと思ったので、ボビーはグレーに変更しました。

「魔法の薬」どうぞ読んでください。

お昼寝をしている子犬は、ボビーとメグです。そして この家の屋根裏には、ネズミのヘケニャが住んでいます。ある日、ヘケニャのガールフレンドが言いました。「ずっとこのままでいたいわ、年をとりたくないの。お願い、若返りの薬を探してきてちょうだい。」

f:id:takashimari:20181023190722j:plain困ったヘケニャは、ボビーに相談しました。若返りの薬は 、どこにあるのでしょう?そもそも 若返りの薬なんて、あるのでしょうか?

f:id:takashimari:20181023191140j:plain若返るということは、時間を逆に戻すということでしょうか?そんな 魔法の薬があるとは思えません。ふたりは考え込んでしまいました。

f:id:takashimari:20181023191609j:plainするとメグが言いました「メグ 知ってるよ。」ふたりはビックリしましたが、「姉ちゃんが持ってるよ。夜、出てくるよ。」と メグが言うので、夜まで待つことにしました。

f:id:takashimari:20181023192206j:plainその夜、お風呂上がりの お姉さんは、顔にペタペタ クリームを塗っています。メグが「あれだよ」と言いました。本当にアレが、魔法の薬なのでしょうか?

f:id:takashimari:20181023192824j:plain確かめてみなくちゃ。ボビーが背のびをして なめようとすると、お姉さんは慌てて言いました「ボビー、これは なめなめダメよ。顔に塗るクリームだからね。これを塗ると、つるつるになって若返っちゃうんだよ。」

今の聞いた?若返っちゃう だって。見つけた見つけた 魔法の薬。でもどうやって手に入れるのでしょう。作戦が必要です!

f:id:takashimari:20181023193938j:plain真夜中、三びきは動き出しました。作戦 開始です。

f:id:takashimari:20181023194407j:plainフタがなかなか開きません。   あっ……見つかっちゃった。作戦 失敗です。

f:id:takashimari:20181023194727j:plain次の日 おもちゃをくわえて、ボビーが飛び出しました。おもちゃを持っていけば、姉ちゃんは遊んでくれるはず。

f:id:takashimari:20181023195130j:plainしかし お姉さんは「遊びは後で、待っててね。」と言いました。ボビーは一生懸命引っ張りましたが、お姉さんはビクともしません。「あれ?」またまた作戦失敗……その時「キャン キャン」と メグがなきました。

f:id:takashimari:20181023195905j:plainお姉さんは、慌ててメグの方へ駆け寄りました。「メグ、大丈夫?どうしたの?足でも挟んだのかな…」その間にヘケニャは、クリームを素早く、どんぐりのツボに入れました。

f:id:takashimari:20181023200645j:plainヘケニャのガールフレンドは、魔法の薬を とても喜んでくれました。

f:id:takashimari:20181023200835j:plainヘケニャが言いました「ボビー、メグ、昨日はありがとう。姉ちゃんにも お礼がしたくてさ。考えて持ってきたんだ。姉ちゃんは、こういうのが好きに違いないよ。」

「姉ちゃん そんなの喜ぶかな?」

f:id:takashimari:20181023201631j:plain「じゃあ、姉ちゃんが大事にしてる あのバックに入れておこうよ」「そーれ」

f:id:takashimari:20181023201930j:plain「姉ちゃん、喜んでくれるといいね」「ぜったい喜んでくれるよ」

あら あら、お姉さんは そういうの好きだったのかしらね。

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