今回は、今年 講談社絵本新人賞に応募した作品を発表させていただきます。結果は一次審査 通過しました。でも そこ止まりでした。残念。ドンマイ。編集部からの講評で、絵は良い、でも話が分かりづらい。ということです。また私かい。姉としての私の立場が…。でも頑張りますよ、来年はもっと分かりやすい話をね。
皆さま、いつも辛抱して読んでくださり ありがとうございます。ホントに嬉しいです。「三つ星レストランへ ようこそ」どうぞよろしくお願いします。
ある朝 新聞と一緒に、小さなチラシが入っていました。
三つ星レストランですって、素敵ね。みんなで行ってみましょうよ。」
チラシに書いてある地図を見ながら行きました。途中で、小さな看板もありました。
「いらしゃいませー。」「3名さま ごあんなーい。」なんだか不思議なレストランです。お店の人は、いろんな虫の格好をしています。「よくできた着ぐるみね。ここの制服なのかしら。」
さっそく お料理が運ばれてきました。「本日の前菜は、ムシ アラカルトでございます。」「えっ、虫なの?」「さようでございます。素材の味を引きだすために、蒸し方にこだわってございます。蒸し料理でございます。」「ああ、そっちのムシね。まあ、とっても美味しいわ。さすが三つ星レストランね。」
「本日のスープは、毒キノコのポタージュで ございます。」「毒キノコ?ダメ、飲んじゃダメ‼︎」「ご安心くださいませ。毒は抜いてございます。」
「フンコロガシの宝物サラダでございます。」「フ、フン?」「フンコロガシの宝物は、トリュフでございます。たっぷりトリュフが、かかってございます。」「すごい、トリュフなんて初めて。美味しーい。」
「本日のメインは、カマキリのスペシャルステーキでございます。」ジャジャーン!「カッカ、カマキリ‼︎」
「さようでございます。朝イチにカマキリ農場から仕入れたサボテンのステーキでございます。サボテンはトゲがありますでしょう、カマキリさんじゃないと切り出せないのでございます。これを食べますと、明日には お肌 プルンでございます。」
「お次は、カブトムシのおしパンケーキでございます。」どどーん!「カッカ、カブトムシが入ってる‼︎」
「めっそうもございません。カブトムシさん一押しの、甘い桃がたっぷり練りこんでございます。」「なんて美味しいのかしら。」
「本日の お料理は、いかがでしたでしょうか。シェフが、ごあいさつさせて頂きたいと申しておりますが。」「まあ、ええ ぜひ。」
「皆さま、本日は ご来店ありがとうございます。わたくしがシェフの、三つ星てんとうでございます。」
「えっ?三つ星てんとうって、てんとう虫?」「さようでございます。」「まさか、シェフが三つ星てんとう虫だから、三つ星レストランってこと?」「さようでございます。」
「お客様のお帰りでーす。ありがとうございましたー。また おこしくださいませー。」
次の週、また小さなチラシが入っていました。十二星って……。今度のシェフは、いったい だあれ?
おわり。