ボビーズ日記

絵本作家になりたい2人組ボビーズの落選日記

救急車に乗った話

妹のパジャマのズボンがね、尻のところが破れてるの。「もう捨てなよ」って言ってるのに、洗濯機の中に入ってるの。「履き心地が良いから つい」だって。別にいいけどさ……いや、良くないよ。

先週のことだけど、夕食の後にテレビを見てくつろいでたらね、急に母が倒れたの。意識が無くなって、痙攣しはじめたの。妹が母を支えながら「救急車!!!」って叫んだのよ。慌てるとダメだね、救急車が何番か分からんし、電話も見えんし、もうオロオロもんでさ。自分でもよく覚えて無いけど、とにかく電話してさ、「母が、意識が無くなって、倒れて、どどどどうしたらいい   いいですか???」みたいな感じだったと思うけど。イロイロ質問されて、答えてるうちに「まもなく着きますので、できれば患者さんの所に担架で行けるように 通路を開けてください」なんて言われてる間に、ピーポーピーポーって聞こえてきた。

 電話を切ったら 妹が、「ズボン ズボン」って騒いでてね。あっ私、パジャマだ!って気づいて慌ててフリースのズボンだけジーパンに履き替えたら、救急車が家の前に止まったのよ。玄関 開けて、犬たちを別の部屋に閉じ込めたら、救急隊員が家の中に入ってきたのよ。あっと言う間に母が担架に乗せられて、私は保険証を掴んで、外に出たら、近所の人が集まってた。

救急車に乗って、ピーポーピーポー。

結局ね、病院でイロイロ検査したけど問題なし。何度か嘔吐したけど、意識も戻ったしね。問題なのは私の格好だったよ、毛玉だらけのフリースのパジャマだったからね。まあ 悔やんでも仕方ないけど。明日の外来で、受診して下さいって言われて 帰ってきた、夜中に。次の日、また行って 診察してもらったけど、原因は はっきりわからないって。高齢で、認知症の予防の薬を飲んでるから、その影響かもしれないって。

新型肺炎で大変な時に、救急隊員の皆様と病院の皆様にお世話になってしまいました。ホントにありがとうございました。

よく考えたら、消防署って 近かった。早すぎ。ありがたいんだけどね。

帰ってきてから、妹が恨みがましく言うのよ。「ズボン ズボンって叫んだのに、自分だけジーパン履き替えてズルイ」だってさ。妹は母を支えてたから、動けなかったんだね。すまぬ。だけど その尻の破れたズボン、いつまでも履いてるから……

消防士さんに後ろを見られないように気を使ったらしいよ。外に出てからも、近所の人に見られないように大変だったってさ。まあ夜だから大丈夫だったでしょう。って  あんた   また そのズボン 履いてるし……

「姉ちゃんだけズルイ、ぼくだってピーポーピーポーに乗りたかったのに。」

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大変な夜だったけど、大したこと無くて良かったです。