ボビーズ日記

絵本作家になりたい2人組ボビーズの落選日記

告られました。

職場の同僚で、仲良くしている女性がいます。年齢や家族構成も似ていて面白い人です。明るくて お調子者で 能天気な彼女ですが、最近 少し痩せました。私が気づくくらいだから、3、4キロは痩せたと思います。指摘すると「ダイエットしてる」と言いました。でも元々痩せ型で、ダイエットなんて必要ないのに ちょっと変だと思いました。そして しばらくすると、急に打ち明けてくれました。誰にも言わないでね と言いながら、「最近、便秘がひどくて 出血もあって……ずっと我慢してたけど、もう限界だから、明日 病院行ってくる。実は…痔 なんだわ。」

痔かい、ビックリした。おどかすなよ、もっと悪いやつかと思ったよ。痔かい。どうやら トイレに行くのが怖くて、食べるのも飲むのも控えてたそうです。そりゃあ 痩せるわな。

次に会った時には、決意して 医者に見せたこと、ぬり薬と飲み薬で何とかなりそうで、手術しなくてよかったことなどを、すがすがしい笑顔で話してくれました。

ホント良かったよ、痔は大変だよね。そんな苦痛を長いこと隠してたなんて、辛かったね。お調子者で能天気なんて言って ごめんなさい。

私は 痔ではありませんので、痔の苦痛を本当には理解できませんが、全く分からない訳ではありません。家族にも痔の悪い人がいました。子供の頃から、母は時々 痔が悪くなって寝込んでいました。それに私も若い頃、キムチ鍋が美味しくて3日ほど続けて食べたら、切れました。しばらくトイレに行くのが怖かったです。なので、もっと ひどい痛みを常に抱えているなんて 気の毒です。

そう言えば、私は 今までにも何人かの人に、痔の告白を受けたことがあります。「実は私、痔なんです。」と、少なくとも4人の男性から告られました。また他人から「あの人は痔が悪い」と聞いたのが3人、皆さん男性です。個人的に痔は、男性の方が多いイメージです。特に、痔ろう という一番怖いやつ。気の毒過ぎます。

なんでですかね、愛の告白ではなく 痔の告白なんて。でもなぜか、ちょっと嬉しかったりして。そして やはり「この方は、痛みを抱えておられるんだなぁ」と思うと優しい気持ちになれます。そう言えば 痔の人は、みんな優しい人だなぁ。もしかしたら 他人には言えない苦痛をいつも抱えているので、他人の痛みも気遣うことのできる心優しい人間になれるのかも。まあ例外の人もいるだろうけど。

なんか、いつか痔の物語を書いてみようかな。そしたら、妹は絵を描いてくれるだろうか?      なんか急に書きたくなってきた、なんか書けそう。

むかしむかし ある村に、いちろう、じろう、さぶろう という3人兄弟が住んでいました。いちろうは、本当は じろう でした。じろうは、本当はじろう ではありませんでした。さぶろうは、じろうになりかけましたが踏みとどまりました。そうです、これは三つ子の兄弟の お話し。長男と次男が、お母さんの お腹から出てくる順番を間違えてしまったのです。  そして、本当は じろうだった いちろうは、実は じろうではありませんでした。本当は いちろうだった じろうも、じろうではありませんでした。そして、じろうになりかけて踏みとどまった さぶろうが、本当の じろうだったのです。       あっ、もうダメダメ。もうやめます。痔を笑いものにしている訳ではありません。ごめんなさい、ごめんなさい。もっと まともな  お話し 考えます。

追記    痔の彼女へ、あなたの事を書いてしまいました。ごめんなさい。でも約束は破っていません。誰にも言っていません。書いただけです。

 

寒い日は、コタツの中に全員集合。人間の入る余地無し。

メグ「おちり冷えると痔になりまちゅよ。」

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