ボビーズ日記

絵本作家になりたい2人組ボビーズの落選日記

来年の絵本コンペも頑張ります。

もう かれこれ8年くらい絵本を作っているけど、自己流だからね、少しは上達してるのか?どっちの方向に向かったらいいのか?分からないんですよね。絵本の描き方について調べたり、読んだり、図書館の絵本も 結構たくさん読んだけど、自分の作ったのを客観的に評価するのは難しいです。

田舎に住んでいるので、通えるような絵本塾も無いし、MOEの誌上絵本スクールも無くなっちゃったし。4年前まであった そのスクールは、年に5回ストーリーのある4枚組の絵を募集していて、絵本作りの訓練になりました。トップ賞はないけど、期待賞というのを2回ほど もらったことがあります。なんと賞金5千円と記念品が送られてきました。その時は嬉しかったなぁ。

こんな甘ったれたこと言っていいのかわかりませんが、ブログを読んでくださった皆様、絵本のアドバイスなど いただけないでしょうか?もっとこうしたら良いとか、ここがダメとか、改善点を教えて欲しいのです。来年の5月の応募締切に向けて、これから本格的に描き始めます。どうぞ私達に力を貸してください。なにとぞ なにとぞ よろしくお願いします。

以前に描いた4枚組の絵が、たくさんあります。こんなの描いてました。

「せっかく さつまいもでスイートポテトを作ろうと思ったのに、ネズミに食べられちゃった」とお姉さんは、困った顔で言いました。とうとうボビーは、ヘケニャにお説教をすることにしました。

f:id:takashimari:20181113221325j:plain「ヘケニャ、僕のお姉さんを困らせないでくれる?さつまいもが欲しかったら、お外に行って自分の手で掘ってきたらどうだい!働かざる者 食うべからず。だよ」

f:id:takashimari:20181113221823j:plainモグラじゃあるまいし、なんでネズミが土を掘らなきゃなんねんだよ。どこを掘っても、さつまいもなんて出てこやしねえよ。お!チューリップの球根だ、もらっていこう。

f:id:takashimari:20181113222326j:plain花壇を見て、お姉さんはビックリしました。穴だらけではありませんか!「モグラめ!」と お姉さんは言いました。

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「おいらじゃないよ」

f:id:takashimari:20181114000347j:plain姉ちゃんにはダメ出しを、僕には おやつをお願いします。

講談社絵本新人賞落選作品 。傑作だと思ったのになぁ…

去年 講談社に応募した作品ですが、お話しの結末を思いついた時、自分で考えた お話しなのに感動して泣いていました。(仕事中)

絵本が完成した時には、とうとう傑作を描きあげてしまったと思いました。

なのに なのに 、結果は一次通過しただけでした。いつもなら、一次通過しただけでも 飛び上がって喜ぶのに、その時は 喜べませんでした。

だって 傑作だと思っていたし、私たちのデビュー作になると確信していたのに。その確信は いったいなんだったのか…   そして私はブログで公表することを決意したのでした。

「たいりょうあみ」どうぞ読んでください。

むかしむかし あるところに、五平という名の若者が おったのじゃ。

f:id:takashimari:20181106234824j:plain五平は働き者で、気だての良さが取り柄でのう。皆から とても好かれておったのじゃ。

f:id:takashimari:20181106235215j:plainワシは 独り暮らしの年寄りで、この先 長くないと思っての。

f:id:takashimari:20181106235436j:plainワシの大事な お宝 たいりょうあみを、好きに使えとやったのじゃ。

f:id:takashimari:20181106235832j:plain五平は たいそう喜んで、海に出ては 網を投じ。

f:id:takashimari:20181107000041j:plain山に入っては、網を投じ。毎日 大量に持ち帰っては、皆にも分けてやったのじゃ。

f:id:takashimari:20181107000359j:plainところがそのうち、畑が荒れ放題になってのう。とうとう牛の世話も、せんようになってしまったのじゃ。

f:id:takashimari:20181107000710j:plain楽しみにしておった ワシとのお茶にも、顔を出さんくなってしまった。

f:id:takashimari:20181107000938j:plainある日 ワシは、イライラした五平の顔を見て 思い出したんじゃ。

f:id:takashimari:20181107001157j:plain今の五平は、若かりし頃の ワシと同じ顔をしておる。心の無い顔じゃ。

こりゃあいかん。このままでは、五平の心が、たいりょうあみに捕らえられてしまう。こうしてはおられん、五平から たいりょうあみを取り上げにゃあならん。

f:id:takashimari:20181107001904j:plainその夜、さっそく 五平の家へ行っての。「たいりょうあみは、お前にやったのじゃが、ちと時期が早かったようじゃ。もうしばらくワシが 預かっておくことにする。」「何をするんだ じいさん。渡すもんか、これは俺のもんだ。」慌てた五平が、灯りを倒してしまっての。あっという間に火が広がって、消そうとしたんじゃが 間に合わなくての。

f:id:takashimari:20181107002841j:plain命からがら外に逃げたんじゃ。その時 牛が鳴いての「モーー」「待ってろ、俺が助けてやるからな。もう少しの辛抱だ。」五平が 牛小屋に飛び込んで行ったのじゃが、

f:id:takashimari:20181107003341j:plain牛小屋もすぐに火につつまれてしまっての。

このままでは、五平も牛も死んでしまう。どうすればいいんじゃ。ええい、一か八かじゃ。「たいりょうあみよ、この火を全て捕えるのじゃ。」ワシは たいりょうあみを、力いっぱい投げたんじゃ。

f:id:takashimari:20181107004246j:plainなんということじゃ、たいりょうあみは 凄まじい勢いで、火をかき集めていくではないか。しかし同時に、たいりょうあみは、捕らえた火によって燃え尽きて、灰となってしまったのじゃ。

f:id:takashimari:20181107004824j:plain「じいさん ごめんよ。俺のせいで、大事な たいりょうあみが燃えちまった。」

「五平よ、これで良かったのじゃ。お前も 牛も 無事じゃったではないか。これで良かったのじゃ。」

f:id:takashimari:20181107005443j:plainしばらくすると、五平は元気になって、以前のように よく働くようになった。冬までに新しい家を建てるのだと張り切っておる。これで良かったのじゃ、本当に。

ワシか?ワシも元気じゃよ。この先短いなんてことはない。何しろワシは決めたのじゃ。五平の幸せを、見届けねばならんとね。

f:id:takashimari:20181107010344j:plainおしまい。

季節はずれ

庭で季節はずれの、つくしとタンポポを見つけました。

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f:id:takashimari:20181103013131j:plain若い頃は、今度の休み どこに行こうか?何して遊ぼうか?と考えていましたが。今は、庭の草むしりをしたり、排水溝の掃除をしたり、そんな事に満足感を感じるようになりました。不思議ですね。

山林のような広い庭のある 古い家を買って、犬たちと一緒に のんびり自給自足のような生活をしたいな、なんて妄想したりします。

定年まで待つしかないのかな?でも そうすると、庭造りをする体力があるのかな?あっそうそう、そういうブログ、ないかしら?検索してみよっと。

f:id:takashimari:20181103015358j:plain今日からコタツを出しました。メグ「今日は ここで寝ます。」

ブログのお勉強に夢中なので。

 来年は、絵本を5つ完成させたいと妹が言い出しました。やめて やめて 絶対ムリなんだからさあ。今年だって 講談社に3つ応募するって言ってたけど、間に合わなくて2つになったじゃん。締め切り近くには 徹夜までしたのに、2つだったじゃん。付き合うのも大変なんだよ、コーヒー入れたりとかさあ。数打ちゃ当たるって、そういう類いのじゃないやんか。一つ一つ完成度を高めた方が良いと思うけどな。

最近 私がブログに夢中なので、妹からクレームが来ました。そりゃあ、確かに夢中だけど、見ることにね。だって可愛いワンちゃんネコちゃん見放題だよ、うさぎもめちゃ可愛いし、ハムスターもハリネズミも可愛いし、カメも可愛い…と思っている人がいるし。

私だって、できることなら たくさん絵本 作りたいよ。だって落選しても ブログで公表できるもん。そうすれば、読んでもらえるもんね。まてよ、考えてみると、もし仮に入選したとしても、書籍化されなければ 審査員しか読んでないことになるよね。でも 落選すれば、ブログで公表できて、いろんな人に読んでもらえるってことだね。じゃあ落選した方がいいじゃん。なんだ、そうか、よーし来年も頑張るぞ。

だけど絵を描くのに4ヶ月かかるのは、そっちだし。スピードアップして3ヶ月で描いたとしても、6月締め切りだから もう3つも間に合わないじゃん。2つにしておこうよ。私は もう少しブログの勉強しなくては。可愛いブログを見てたら、新しい お話しが出来るかもしれないし…

早く寝んねしてくれませんか?待ってます。

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最終選考まで残ったよ。

今回は、去年のMOE絵本グランプリで最終選考まで残った作品です。いい線まで行きましたが、落選には変わりないですね。

ボビーとメグが ふたりとも白だと、分かりにくいと思ったので、ボビーはグレーに変更しました。

「魔法の薬」どうぞ読んでください。

お昼寝をしている子犬は、ボビーとメグです。そして この家の屋根裏には、ネズミのヘケニャが住んでいます。ある日、ヘケニャのガールフレンドが言いました。「ずっとこのままでいたいわ、年をとりたくないの。お願い、若返りの薬を探してきてちょうだい。」

f:id:takashimari:20181023190722j:plain困ったヘケニャは、ボビーに相談しました。若返りの薬は 、どこにあるのでしょう?そもそも 若返りの薬なんて、あるのでしょうか?

f:id:takashimari:20181023191140j:plain若返るということは、時間を逆に戻すということでしょうか?そんな 魔法の薬があるとは思えません。ふたりは考え込んでしまいました。

f:id:takashimari:20181023191609j:plainするとメグが言いました「メグ 知ってるよ。」ふたりはビックリしましたが、「姉ちゃんが持ってるよ。夜、出てくるよ。」と メグが言うので、夜まで待つことにしました。

f:id:takashimari:20181023192206j:plainその夜、お風呂上がりの お姉さんは、顔にペタペタ クリームを塗っています。メグが「あれだよ」と言いました。本当にアレが、魔法の薬なのでしょうか?

f:id:takashimari:20181023192824j:plain確かめてみなくちゃ。ボビーが背のびをして なめようとすると、お姉さんは慌てて言いました「ボビー、これは なめなめダメよ。顔に塗るクリームだからね。これを塗ると、つるつるになって若返っちゃうんだよ。」

今の聞いた?若返っちゃう だって。見つけた見つけた 魔法の薬。でもどうやって手に入れるのでしょう。作戦が必要です!

f:id:takashimari:20181023193938j:plain真夜中、三びきは動き出しました。作戦 開始です。

f:id:takashimari:20181023194407j:plainフタがなかなか開きません。   あっ……見つかっちゃった。作戦 失敗です。

f:id:takashimari:20181023194727j:plain次の日 おもちゃをくわえて、ボビーが飛び出しました。おもちゃを持っていけば、姉ちゃんは遊んでくれるはず。

f:id:takashimari:20181023195130j:plainしかし お姉さんは「遊びは後で、待っててね。」と言いました。ボビーは一生懸命引っ張りましたが、お姉さんはビクともしません。「あれ?」またまた作戦失敗……その時「キャン キャン」と メグがなきました。

f:id:takashimari:20181023195905j:plainお姉さんは、慌ててメグの方へ駆け寄りました。「メグ、大丈夫?どうしたの?足でも挟んだのかな…」その間にヘケニャは、クリームを素早く、どんぐりのツボに入れました。

f:id:takashimari:20181023200645j:plainヘケニャのガールフレンドは、魔法の薬を とても喜んでくれました。

f:id:takashimari:20181023200835j:plainヘケニャが言いました「ボビー、メグ、昨日はありがとう。姉ちゃんにも お礼がしたくてさ。考えて持ってきたんだ。姉ちゃんは、こういうのが好きに違いないよ。」

「姉ちゃん そんなの喜ぶかな?」

f:id:takashimari:20181023201631j:plain「じゃあ、姉ちゃんが大事にしてる あのバックに入れておこうよ」「そーれ」

f:id:takashimari:20181023201930j:plain「姉ちゃん、喜んでくれるといいね」「ぜったい喜んでくれるよ」

あら あら、お姉さんは そういうの好きだったのかしらね。

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ブログ はじめて良かった。

皆さま ブログを読んでくださり、ありがとうございます。さらに 星までつけてくださった方々、本当にありがとうございます。

嬉しくて嬉しくて、なんだかすごく元気が出てきました。また絵本の製作に励むことができます。

だってやっぱり、落選が続くと 慣れているとはいえ、ヘコみます。特に 出来が良いと思ってたのが落選するとね。

誰かに読んでもらいたいと強く願うようになって、ブログで公表することを思いつきました。でもそれから記事を書けるようになるまでが大変だったー。だってもう歳やし、いまだにガラケーやし、ちっちゃい字 見えんし、アイコンとかブックマークとかカタカナばっかでチンプンカンプンやし、超簡単ブログの始め方ってあったのに、超むずいやん。緊張と焦りで、顔からも体からも汗が流れ出して、手汗もすごくなって、まあこれは更年期のアレやけど、ストレスが高まると発動するんだよ。でも、諦めなくて良かったー。頑張った甲斐がありました。

これからも 諦めず、楽しみながら、ブログも絵本も続けてまいりたいと思います。どうぞ皆さま、末永くよろしくお願いいたします。

僕たちからもお願いします。

f:id:takashimari:20181017200246j:plain追記     おやぶん-てもみん 様   初コメントいただきました。ありがとうございます。温かい お言葉、嬉しくて 私も泣いてしまいます。コメントの返事の仕方が分からず、こんな形ですみません。早急に勉強いたします。

デフォルメし過ぎて宇宙人

この度は、絵本を描き始めた初期の頃の作品を発表させていただきます。でも、あんまり気に入らないので、半分だけにします。絵がイマイチと言うか、ネズミのヘケニャが宇宙人みたいだから……

私たちが知らない間に、ボビーに こんな友達が出来てたらいいのになあ と想像して作りました。今 見るとイマイチだけど、考えてみたらMOEのコンテストでは最終選考まで残ったんですよね。分からんもんです。

「ボビーと ネズミのヘケニャ」どうぞ読んでください。

ボビーには仲良しの友達がいます。ネズミのヘケニャです。ヘケニャは物知りなので、一緒に おしゃべりするのは、とっても楽しいのです。ヘケニャが言いました。「ボビーは毎日ドックフードだから可愛そうだな。僕なんて、人間の食べてる美味いもの、なんでも食べれるんだよ。」

f:id:takashimari:20181016195704j:plainボビーは うらやましくなって「僕もネズミになりたいな」と言いました。「ねえ ヘケニャ、なにが一番 美味しいの?」

f:id:takashimari:20181016200137j:plainヘケニャは少し考えて「やっぱり一番 うまいのは、干しムカデのお頭だな。あれは美味いんだ。」と言いました。「ネズミはムカデを食べるのか。僕、犬で良かった。」とボビーは思ったのでした。

f:id:takashimari:20181016201440j:plainある時 ヘケニャが、棒を担いで歩いてきました。「それ なあに?」とボビーは聞きました。「これは 干しミミズだよ。この前 拾って、干しておいたんだ。粉にして、薬にするんだよ。腹痛には良く効くんだ」

f:id:takashimari:20181016202225j:plainいい具合に乾いた 干しミミズは、たたいて砕き、すり鉢で粉にして、団子にしたり 煎じたりします。

f:id:takashimari:20181016202933j:plain「この辺を散歩した時に、ミミズを見つけたら 拾っといてよね、ボビー。」と言って ヘケニャは帰って行きました。でもボビーは「悪いけどミミズは嫌だよ。だって気持ち悪いんだもん」と小さな声で言いました。

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